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岡崎 武志・評『結核がつくる物語--感染と読者の近代』『新版 草花もの知り事典』ほか

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今週の新刊

◆『結核がつくる物語--感染と読者の近代』北川扶生子・著(岩波書店/税込み2750円)

 長らく結核は死病であり日本の死因の第1位だった。堀辰雄をはじめ、啄木、子規、独歩、一葉など患者で文学史が書けるほど。北川扶生子(ふきこ)は、いかなる病だったかを『結核がつくる物語―感染と読者の近代』で改めて問い直す。

 結核が近代最大の感染症で、咳(せき)、くしゃみ、唾などで空気中に広がり、あるいは接触で感染すると聞いては、コロナとの類似性を思わずにおれない。しかも根絶したわけではなく、現在でも年間約1万8000人が罹患(りかん)している。

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