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高齢者の新型コロナワクチン接種 情報を冷静に受け止め判断を 医療機関の負荷を減らす効果は大

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新型コロナウイルス感染症の検査などを担う川崎市健康安全研究所を視察した当時の菅義偉官房長官(左)に説明する岡部信彦所長=2020年7月、秋山信一撮影
新型コロナウイルス感染症の検査などを担う川崎市健康安全研究所を視察した当時の菅義偉官房長官(左)に説明する岡部信彦所長=2020年7月、秋山信一撮影

 65歳以上の高齢者約3600万人を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。だが、持病があったり、投薬治療を受けていたりする人も少なくないだろう。どんな点に注意して接種を受けたらよいだろうか。感染症対策の第一人者で内閣官房参与を務める岡部信彦・川崎市健康安全研究所所長(75)と厚生労働省のクラスター対策班のメンバーを務める小坂健・東北大教授(56)に聞いた。

 「高齢者への接種を急がないといけない理由はデータに表れています」。岡部さんは、柔らかい口調ながら緊張感をにじませる。厚労省が公表している新型コロナ感染症の発生動向(4月7日午後6時時点)によると、コロナ感染者で死亡した人の約96%は60歳以上が占める。陽性者数に占める死者の割合は40代が0・1%。それが60代で1・5%。70代で5・3%、80代以上では14・1%に跳ね上がる。コロナに感染すると、70代は中年である40代の53倍、80代以上は141倍も命の危険に直面していることになる。

 「高齢者は持病を抱えている方も多く、体力や免疫力も衰えてくるため感染症に対する抵抗力も総じて低くなります」と岡部さんは語る。…

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