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理の眼

ジャーナリストの青木理さんのコラム。権力を監視する眼が光ります。大阪本社版夕刊連載。火曜日更新。

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正気を疑う人権意識=青木理

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 化粧品会社ディーエイチシー(DHC)の会長が同社公式サイトにまたも露骨な差別言辞を掲載しました。またも、というのは、この会長が以前も在日コリアンへのひどい差別を公式サイトに書き、本欄で批判したからです。

 今回は、以前の言辞をNHKが批判的に報じたことへの“反論”らしく、引用するのもはばかられるほどひどい文章。それでも一部引用すれば、「NHKは幹部・アナウンサー・社員のほとんどがコリアン系」「NHKは日本の敵」。もはや正気を疑いたくなる妄想、陰謀論の類いであり、まともな人権意識のある社会なら猛批判を浴びて企業存続すら危うくなってもおかしくない差別でしょう。

 その会長率いるDHCは子会社に番組制作会社を有し、問題だらけのテレビ番組も制作してきました。代表例は2017年に東京の民放で放送された番組。ろくな取材もせずに沖縄の米軍基地建設に反対する人びとをテロリスト扱いし、放送倫理・番組向上機構(BPO)から「重大な放送倫理違反」を厳しく指弾されました。

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