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心地よい場所に プー横丁「プーの店」店長・杉原由美子さん
街の一画に新しい建物が建ちました。家よりは大きいけど、ビルディングよりは小型です。建物は、自分が何をする場所なのか分かっていません。せっせと仕上げの掃除をしている用務員の若者に「ぼくは、きみの家になるんだね?」とたずねます。用務員さんは笑って「きみは学校だよ。いまに、子どもたちが来て、勉強したり遊んだりするのさ」と答えます。
新学期が始まって登校してきた子どもたちの中には、「学校なんか大嫌い」と言い出す子が現れて、学校の建物は深く傷つきます。おとなし過ぎて自分の名前を言えない子もいます。学校が楽しくないのかなと、建物は心配になってしまうのでした。でも、いろいろな子どもと先生がいて、終わってみるとなかなかいい一日だったと思えるのでした。
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