香港に代わる金融拠点を大阪に 北尾吉孝・SBIHD社長の構想

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インタビューに答えるSBIホールディングスの北尾吉孝社長=東京都港区で2021年4月7日午後1時47分、加藤美穂子撮影
インタビューに答えるSBIホールディングスの北尾吉孝社長=東京都港区で2021年4月7日午後1時47分、加藤美穂子撮影

 香港が担っている国際金融市場の役割を日本で代替できないか――。インターネットを活用した証券会社や保険会社を展開する金融大手SBIホールディングス(HD)の北尾吉孝社長が、このような構想を提唱している。既に布石を打ち始めた北尾氏にその狙いを聞いた。【聞き手・釣田祐喜】

 ――2020年10月に起きた東証のシステム障害を機に日本の金融市場の在り方を批判していますね。

 ◆それ以前から、取引所を通さずに取引ができる私設取引システム(PTS)のような代替市場を充実させるべきだ、と一番声を大きくしてきたのは僕だと思う。自民党での講演でも申し上げてきた。システムに依存していれば、必ず問題が起こりうる。サイバー攻撃で障害を起こそうとする者もいる。それなのに、なぜ日本では90%近い取引が東証に一極集中しているのか。米国や欧州には一国に複数の取引所がある。非常に大きな行政のミステークだ。結局一日中ストップすることになった。

 ――東証に取引が集中する理由の一つとして、投資家にとって東証よりPTSで取引した方が安く買えたり高く売れたりしそうな場合でも、注文を取り次ぐ証券会社にはPTSへの注文が義務付けられていない制度の存在が指摘されています。金融庁でも見直しが議論されています。

 ◆ばかげた制度だ。…

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