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入管・難民問題

国外退去処分になった外国人の入国管理施設での扱いが注目を集めています。難⺠に厳しいと言われる日本。人権は守られている︖

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DVから逃れるはずが…なぜ入管に収容されて死亡したのか

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名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容され、死亡したスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33際)=家族提供
名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容され、死亡したスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33際)=家族提供

 「密室」で何があったのか。名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容されていたスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が3月6日に通常の医療を受けられず死亡した経緯が、次第に明らかになってきた。入管職員の対応は適切だったか。虐待ではなかったのか。法務省・出入国在留管理庁が発表した中間報告や支援者による聞き取りなどで分かったこと、浮き彫りになった疑問点を報告する。【上東麻子、和田浩明/デジタル報道センター】

DV被害を訴えたのに

 <私、彼氏から長い時間殴られて犬みたいに家の中で怖くて待っていました。ビザがなく怖くて仕事をやめていました。彼に家賃と食べ物のおカネ半分あげるできなかったら、私もいらない言われた>

 <入管まで私に手紙きました。彼氏すごい怒るとき厳しいになります。私がスリランカで探して罰やることと、あと、スリランカにいる彼氏のファミリーのみんな、私帰るまでリベンジ(復讐=ふくしゅう)やるために待っていること書いてあった>

 支援者らによると、ウィシュマさんは今年1月に仮放免の許可を申請した際に、理由の下書きとしてローマ字でこんな記述を残していた。

 ウィシュマさんは2017年6月に来日。遺族や支援者らによると、…

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