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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第79期名人戦A級順位戦 糸谷哲郎八段-稲葉陽八段 第44局の4

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糸谷、来期に弾みつく

 稲葉の考慮中、糸谷は席を外して着手を待っていることが多い。歩きながら考えるのが糸谷のスタイルでもある。

 ただ対局者は浮月楼の外に出ることは許されておらず、建物1階で1周するのに30秒もかからない廊下をウロウロと彷徨(さまよ)っていたはずである。糸谷は席を外して3分ほどして戻ってくる。戻ってきて稲葉がまだ着手していないことを確認するとまた廊下に出ていき、指していれば席に着く。おそらく糸谷は対局中に浮月楼の廊下を100周くらいはしただろう。

 形勢は先手大優勢。残り時間も50分を切っている稲葉に対し、2時間半以上残していて形勢もいい糸谷には余裕が溢(あふ)れかえっている。図から[先]2二歩がカラい一着。後手にとって遊び気味の金銀3枚をさらに遊ばせて攻めやすくしてから後手玉周辺に襲い掛かる。[先]5八金上(終了図)と王手を受けられたところで稲葉が駒台に手を置き「負けました」と頭を下げて終局した。

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【第79期名人戦】

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