続く接待「ノーパンしゃぶしゃぶ」の教訓はどこに 片山元総務相

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片山善博元総務相=東京都千代田区で2019年7月8日、梅村直承撮影
片山善博元総務相=東京都千代田区で2019年7月8日、梅村直承撮影

 総務省幹部が放送事業会社「東北新社」やNTTグループから接待を受けていた問題は、官と民のゆがんだ関係がなお根強く残っていることを印象づけた。総務相として彼らの上司でもあった片山善博早稲田大教授(69)はどう思うのか。一連の報道の先駆けとなった週刊文春についても言及した。【聞き手・鈴木直・オピニオングループ】

飲食抜きで本音語れる社会に

 ――一連の接待問題を巡る総務省の対応を大臣経験者としてどう見ましたか。

 ◆国家公務員倫理規程に違反していただけでなく、事実と異なる国会答弁をして、それが明るみに出ても平気でうそをついた。誠実さに欠けた、情けない対応を見せられたのが残念でした。

 ――旧大蔵官僚が金融機関から「ノーパンしゃぶしゃぶ」などの過剰接待を受けていた事件をきっかけに1999年に作られた国家公務員倫理規程の形骸化が指摘されています。

 ◆倫理規程は旧大蔵省の接待汚職に対する国民の反発を鎮静化させるという政治的意味で作ったと思います。そのため、取って付けたような面はあります。だからといって、非現実的だと捨て去るものでもないと思います。当時、私は、これが霞が関の文化、接待文化を変えるきっかけになればいいと思いました。飲食のないところで情報交換や意見交換ができる、そういう文化に切り替えたらいいと思いました。これは霞が関だけではなく日本全体に通じることかもしれません。会議とか意見交換の場をおざなりに済ませてしまう。シナリオ作って形式的に手続き的にやってしまう。本音は言わない。本音を語るのは隠微な形で飲食の場でと。そういう文化があるじゃないですか。これを変えるきっかけになる。霞が関の改革から日本全体の改革につながればいいなと期待を抱いていたんです。

 ――鳥取県知事時代にはどのように取り組みましたか。

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