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第4波と投票 「選挙モンスター」もお手上げ? 名古屋市長選

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定期的に手指を消毒しながら街頭演説する候補者(右)=名古屋市中区で2021年4月18日午後1時39分、兵藤公治撮影 拡大
定期的に手指を消毒しながら街頭演説する候補者(右)=名古屋市中区で2021年4月18日午後1時39分、兵藤公治撮影

 25日投開票の名古屋市長選は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「まん延防止等重点措置」の適用下で終盤戦が繰り広げられている。市内の新規感染者は適用翌日の21日に139人と1月半ば以来の多数に。「第4波」への警戒感が強まる中、各陣営は感染対策と投票の呼びかけに腐心している。

 事実上、4期目を目指す現職の河村たかし氏(72)と元市議長の新人、横井利明氏(59)の一騎打ち。市長選の投票率は、河村氏が初当選した2009年と自ら辞職して臨んだ11年の出直し選で50%台を記録し、1970年代以来の高率となった。だが、13年と17年は30%台にとどまり、盛り上がりを欠いた。今回は期日前投票が22日午後8時現在で17万2979人(有権者の約9%)。前回17年の同時期と比べると約1・53倍増となり、事前投票の動きが進んでいる。

名古屋市長選投票率と期日前投票者数の推移 拡大
名古屋市長選投票率と期日前投票者数の推移

 適用初日の20日、同市昭和区で一日の最後の演説を終えた横井氏は、投票率への影響を「あるだろう。より多くの人に選挙に行ってほしいが、感染者が急増すれば(投票所へ行くのを)控える人も出るだろう」と顔を曇らせた。

 陣営では今回、選挙運動を可能な限り街頭演説など屋外に絞ってきた。この日も屋内の演説会は1カ所のみ。400席弱ある座席は一つおきの使用にとどめ、感染対策に細心の注意を払った。ただ、横井氏には自民、立憲民主、公明、国民民主の各党が相乗りで推薦し、組織力に強みがある。本来演説会を一つでも多く重ねることが、組織の引き締めには重要だ。横井氏も「やはり屋内の方が締まる。主張をじっくりと聴いてもらえた」と語り、選挙戦の難しさを吐露した。

 適用翌日の21日午前、河村氏は覚王山駅近くの街頭でマイクを握った。日泰寺の参道には参拝客が大勢いたが、陣営は予定した練り歩きをやむなく中止した。投票率について、河村氏は「(投票を促す運動や対策を)しなければ低くなる。そもそも『外出は控えて』と言われているのだから」と渋い表情だ。

 市長選で最多得票を重ね「選挙モンスター」と言われる河村氏は、特定の政党支持のない「無党派層」を中心にした人気で勝ち進んできた。練り歩きなどで投票を促す戦術への影響は無視できず、投票率が下がれば組織力のある候補の方が有利ともいえる。河村氏は「選挙はよく考えている人が行く。そんなもんだ。実際どうなるか、それは分からん。神様が決めてくれるだろう」とはぐらかした。【岡正勝】

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