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村上春樹をめぐるメモらんだむ

「物語を拓こう、心を語ろう」 早大、村上春樹ライブラリー開設へ

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10月に開館予定の早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)のエントランス=東京都新宿区の早稲田大学で2021年4月14日、丸山博撮影
10月に開館予定の早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)のエントランス=東京都新宿区の早稲田大学で2021年4月14日、丸山博撮影

 4月1日、村上春樹さんは母校である早稲田大学(東京都新宿区)の入学式に登場した。新型コロナウイルス感染防止のため、新入生のみが2~3学部ずつに分かれて行われた入学式のうち、村上さんは自身が卒業した文学部(当時は第1文学部)・文化構想学部の入学式で祝辞を述べ、また早大芸術功労者として表彰を受けた。都内の多くの大学と同様、早大も2020年は入学式を中止したため、今年は3日に20年度入学生の対面による入学式も1年遅れで実施された。

村上さん「小説は心で考えないと」

 当日は直接取材できなかったが、祝辞の内容は動画で公開されていた。村上さんは最初に「まだまだ世の中はなかなか落ち着きませんけれど、今年はこうしてみんなでここに集まって、新しい門出を一緒に祝えるというのは素晴らしいことだと思います」と、コロナ禍を踏まえて新入生たちに励ましの言葉をかけた。

 ちなみに、作家自身が入学したのは1968年、卒業は75年である。7年かかった背景には大学紛争があり、祝辞で「普通の人とは順番が逆になっちゃって」と述べたように在学中に結婚し、次いでジャズ喫茶を始めたという事情もある。「僕はもう50年…

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