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新型コロナの現場@山陰

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飯南のイノシシ処理施設 イベント中止で苦悩 「また食べたい」声思い出し前向く /島根

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イベント「天空の朝ごはん」で用意されたイノシシ肉ウインナー=飯南町下来島で2021年4月6日午前5時47分、前田葵撮影
イベント「天空の朝ごはん」で用意されたイノシシ肉ウインナー=飯南町下来島で2021年4月6日午前5時47分、前田葵撮影

 中国山地の山あいに位置する飯南町に、害獣被害の解決に一役買うイノシシ解体処理施設「グランディア赤名峠」(同町下来島)がある。徹底した衛生管理で生肉や加工品の販売に取り組んできた。しかし、この1年は新型コロナウイルスの影響でほぼ全てのイベントがなくなり、賞味期限切れの商品は廃棄せざるを得なかった。

 4月上旬、山の頂上で朝日を浴びながら朝食を楽しむイベント「天空の朝ごはん」(同町観光協会主催)が賀田城跡(同町下来島)であった。用意されたホットドッグに挟まれたのはイノシシ肉のソーセージ。イノシシ肉100%の粗びき肉がぎゅっと詰められた満足感のある一品。ジビエ特有のくさみもなく、参加者は「肉感がすごい」とほおばった。

 同社は2003年、同町で害獣として駆除されていたイノシシの肉を有効活用しようと、地域住民有志が設立。徹底した血抜き処理や殺菌で長期間冷凍保存しても肉質が良く、出雲市内の老舗旅館でも扱われた。食べ歩きで楽しんでもらおうと発案したコロッケや中華まんなどの加工品はイベントで大人気。脂がのったロースやバラを使ったぼたん鍋セットは、ふるさと納税の返礼品として予定数の倍の注文を受けたこともある。代表の奥野佳…

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