「滅ぼす意図、感じる」イスラエル研究員に聞くイランを恐れる理由

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取材に応じるイスラエルのシンクタンク「国家安全保障研究所」のラッズ・ツィムツ研究員=テルアビブで2021年4月18日午後1時46分、三木幸治撮影
取材に応じるイスラエルのシンクタンク「国家安全保障研究所」のラッズ・ツィムツ研究員=テルアビブで2021年4月18日午後1時46分、三木幸治撮影

 中東でイスラエルとイランによる攻撃の応酬が続いている。イラン原子力庁は4月11日、中部ナタンツの核施設がテロに遭い、電気系統の問題が起きたことを明らかにしたが、これはイスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドが関与した可能性も指摘されている。イスラエルはなぜイランをここまで敵視し、恐れているのか。イラン研究の専門家として知られるイスラエルのシンクタンク「国家安全保障研究所」のラッズ・ツィムツ研究員に背景を聞くと、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の経験が影響しているという。一体、どういうことなのか?【エルサレム三木幸治】

■「滅ぼす」言い続けるイラン

 ――4月11日のイラン核施設への攻撃のほか、イスラエルは昨年もイランの核科学者を暗殺したと言われています。なぜイランを極度に敵視するのでしょうか。

 ◆その答えは、イランがイスラエルを「滅ぼそうとしているから」です。イランは1979年のイラン・イスラム革命で、イスラム教シーア派の法学者が国を支配する体制となり、シーア派の教えを各国に広めようとしています。彼らはユダヤ人が多数を占めるイスラエルが「国家として存在する権利」を認めていません。イランにもユダヤ教徒は少数ながら存在し、ユダヤ教を宗教としては認めているのですが、「民族」としての権利を認めていないのです。そして彼らは…

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