ロケットを再使用 「価格破壊」が進む宇宙輸送の未来とは

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新型宇宙船クルードラゴンに搭乗するためロケットの発射台へ向かう星出彰彦飛行士(右端)ら4人の宇宙飛行士=2021年4月23日(NASA提供)
新型宇宙船クルードラゴンに搭乗するためロケットの発射台へ向かう星出彰彦飛行士(右端)ら4人の宇宙飛行士=2021年4月23日(NASA提供)

 星出彰彦宇宙飛行士(52)が24日、米宇宙企業スペースXの宇宙船「クルードラゴン」に搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。機体は昨年の試験飛行で使われたものを再使用している。宇宙輸送における主流となり得る「再使用」は、宇宙開発に何をもたらすのか。【池田知広】

 星出さんが搭乗したクルードラゴンには、「努力」を意味する「エンデバー」という名前が付いている。2011年に引退した米航空宇宙局(NASA)の有人宇宙船スペースシャトルでも知られた名前で、昨年5月の同社初の有人飛行時に名付けられた。エンデバー号は8月、ISSから米国の飛行士2人を乗せてメキシコ湾に着水・帰還。機体は再使用に向けてスペースX社が回収していた。

 スペースXは機体のパネルをすべて外し、部品ごとに再使用可能か検討。パラシュートや一部の部品を交換し、安全性を入念に確認した。星出さんは「機体の点検や改修、アップグレードを本当に細かいところまでやってもらった。安全面では全く不安を持っていない」と断言する。

 今回はエンデバー号を搭載したファルコン9ロケットの1段目も再使用された。昨年11月、現在ISSに滞在中の野口聡一飛行士(56)らを乗せて打ち上げた際に使われている。

 こうした再使用技術でスペースXが目指すのは、人や物資を運ぶ宇宙輸送の…

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