とうほくえきものがたり

最上駅 人つなぐピアノの音

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最上駅の「駅ピアノ」のオープニング式典には、多くの町民が集まった=山形県最上町で2021年4月15日藤村元大撮影
最上駅の「駅ピアノ」のオープニング式典には、多くの町民が集まった=山形県最上町で2021年4月15日藤村元大撮影

 <東北駅物語>

 最上町にある七つのJRの駅のうち、唯一の有人駅「最上駅」(最上町向町)に2021年3月、ストリートピアノが登場した。人口減で閉校した地元の小学校の備品だったピアノを「駅ピアノ」と名付けて再活用した。人の交流を促し、にぎわい作りを目指す。【藤村元大】

 ホームから構内に入ると左手にある、アコースティックピアノが乗客を出迎える。ピアノは、20年春、町民に惜しまれながら閉校した「最上町立赤倉小学校」で使われていたものだ。ピアノは常設で、午前8時から午後7時まで、誰でも自由に弾くことができる。

 町や駅によると、県内では、新庄駅に併設されている複合施設「最上広域交流センターゆめりあ」に電子ピアノがあるが、アコースティックピアノが設置されている駅は聞いたことがないという。駅を運営・管理する「まちプランニングもがみ」が駅の活性化と、ピアノの有効活用のため、町に設置を要望して実現した。

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