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時代の風

各界の文化人が、それぞれの視点で混迷する時代を読み解きます。

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永遠に生きたい欲望 嫌なヤツも滅ばぬ社会=長谷川眞理子・総合研究大学院大学長

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長谷川眞理子氏=幾島健太郎撮影
長谷川眞理子氏=幾島健太郎撮影

 コンピューター関連技術の昨今の進展は目覚ましい。これほど大量のデータを読み込み、処理し、解析し、記憶し、瞬時に検索することができるようになるとは、たった20年前であっても、誰が予測しただろう?

 ヒトの脳には、およそ860億から1000億個の神経細胞があるのだそうだ。それ自体ずいぶん大きな数字だが、これらの神経細胞どうしがさらにシナプスでつながっている。ヒトでは、大脳皮質だけでも130兆個近くものシナプス結合があるらしい。

 私たちの脳は、こんな想像を絶する規模の神経ネットワークが働く場だ。だから、長らく、ヒトの脳の働きを研究するのは困難だった。今でも難しいのだが、コンピューター関連技術などの格段の進歩によって、脳の理解もずいぶん進んだ。

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