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論集『なぜ戦争体験を継承するのか』刊行 「現代社会の映し鏡」考察 平和博物館や戦友会、幅広く

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『なぜ戦争体験を継承するのか』(蘭信三、小倉康嗣、今野日出晴編・7480円)
『なぜ戦争体験を継承するのか』(蘭信三、小倉康嗣、今野日出晴編・7480円)

 戦争体験者が姿を消していくなか、体験継承の必要が盛んに言われる。では、その「戦争体験」とは何か。「継承」とはどんな行為を指すのか。多様な実践の形を提示する論集『なぜ戦争体験を継承するのか』(蘭(あららぎ)信三、小倉康嗣、今野日出晴編・7480円)がみずき書林から刊行された。

 「時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある」。本書は作家・村上春樹さんの言葉を引用した序章から始まる。

 執筆した蘭信三・大和大学社会学部教授・上智大学名誉教授(歴史社会学)は次のように語る。「生の体験は社会が変化するなかで、さまざまに再解釈され、継承されている。忘却されたものが再び想起されたり、記憶されていたものが忘れられたり。昔あったことがそのまま継承されているわけではない。戦争体験の継承は、現代社会の映し鏡なのです」

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