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新国立バレエ「コッペリア」 「陰の主役」に対照的な2人 感覚的な元看板ダンサーと理論派の新進

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人形と踊るシーンの稽古に励む中島駿野(中央)と山本隆之(右)。左は指導の菅野英男=内藤絵美撮影
人形と踊るシーンの稽古に励む中島駿野(中央)と山本隆之(右)。左は指導の菅野英男=内藤絵美撮影

 新国立劇場バレエ団の5月公演「コッペリア」(ローラン・プティ版)で、「陰の主役」ともいうべき人形技師コッペリウスに、対照的な2人が挑む。同団の草創期を担って紫綬褒章を受けた元看板ダンサーの山本隆之と、入れ違いに入団してこれが初の大役となる新進・中島駿野。一方が感覚的なら他方は理論派と、役へのアプローチも正反対だ。吉田都・芸術監督の粋な配役に、ファンの期待は高まるばかり。2人がリハーサルをどう進めているのか、稽古(けいこ)場をのぞいてみた。

 パリジャンのプティは古典の「コッペリア」に、独自のエスプリを吹き込んだ。だて男フランツは恋人のスワニルダから、窓辺にたたずむ美女コッペリアに目移り中。しかしその正体は、スワニルダにひそかな思いを寄せる老技師コッペリウスが彼女に似せて作った自動人形だった――。若者たちの恋のさや当てに老いの孤独が陰影を与える。コッペリウスが人形を抱えて一人踊るワルツは屈指の名場面で、振付家自身が初演した。

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