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「トヤマかばん店」店主 外山昇さん(62) ランドセルに家族の思い /群馬

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ツートンカラーのランドセルを手にする外山昇さん=前橋市千代田町で2021年4月6日、道岡美波撮影
ツートンカラーのランドセルを手にする外山昇さん=前橋市千代田町で2021年4月6日、道岡美波撮影

 前橋市の前橋中央通り商店街の一角に「トヤマかばん店」を構え、丈夫さにこだわった本革のオリジナルランドセルを受注販売している。「ランドセルの購入は家族のイベント。『決まってよかった』『ありがとう』と、みんなで喜んでくれるのが他の商品と違う」と誇らしそうに言う。

 店は、1904年に馬具店として創業した県内屈指の老舗。農業の機械化で戦後は需要が減り、馬具職人の技術を生かしてかばんを扱うようになった。オリジナルランドセルの製作は、先代の父がかばん修理にたけていたことが原点。パーツを取り換えたり、縫い直したりする過程で破損原因を熟知するようになり、「壊れにくいランドセル」を考案した。流通するランドセルの7~8割は人工皮革が使われているが、同店は強度のある牛革に特殊加工を施し、耐久・防水性に優れた「6年間しっかり使えるランドセル」の販売を信条としている。

 昨年は、店の展示品だったランドセル約15個を前橋市と、女性支援を行うNPO法人へ寄付した。貧困や家庭内暴力(DV)など、さまざまな理由でランドセルを買ってもらえない子どもたちがいることを耳にし、「他の新入生と何ら遜色なく使ってもらえる」と、自信を持ってランドセルを送り出した。

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