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コロナ第4波 病床からあふれる患者 医療逼迫が招く死亡率上昇

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新型コロナウイルスの重症患者の手当てをする看護師=近畿大病院提供
新型コロナウイルスの重症患者の手当てをする看護師=近畿大病院提供

 国内の新型コロナウイルス感染症の死者が26日、累計で1万人を超えた。「第4波」は感染力が強いとされる変異ウイルスが主流となる中、重症者の割合が高まっているのに加えて増加速度も速まり、医療機関への負荷が増している。感染状況が深刻な大阪では患者が病床からあふれるなど差し迫った状況が続く。

変異株の重症化スピード「これまでの倍」

 重症と中等症を計41床確保するりんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)では、新型コロナウイルスの患者でほぼ満床状態が続く。他の大阪府内の受け入れ病院も同様に病床が逼迫(ひっぱく)しており、搬送調整が厳しい状況となっている。患者が病院に搬送された時にはすでに肺炎が重症化しているケースも目立ってきているという。

 同センターの倭(やまと)正也感染症センター長は「搬送までに時間がかかっている。変異株の影響で重症化するスピードがこれまでの倍くらい速い印象がある。府内の病院では治療が後手後手に回り、命を落とす人もいる」と語る。

 22日までの1カ月間の死者数は、人口100万人あたりでみると大阪は15・89人で、東京の14・58人を上回った。「第3波までは高齢者施設や病院に感染が波及しクラスター(感染者集団)が発生することで医療が逼迫していた。第4波は、その手前の市中感染の爆発によって、患者が病床からあふれてしまっている」。全国のコロナ治療現場に詳しい医師は大阪府の現状についてこう語った。

中年層にも広がる重症化

 大阪では重症者が急激に増えている。府によると、第3波の時は重症者が171人増えるのに約3カ月かかったが、第4波では3月20日の55人から178人増えるまでわずか24日間。増加スピードは、実に第3波の約3倍になる。

 これまで重症化は高齢者が中心と言われてきたが、中年層にも広がりを見せる。大阪府内では、40代と50代の重症者割合は、第3波(大阪では202…

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