ブルーライトカット眼鏡 「子どもの近視リスク」 眼科学会など

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眼鏡(写真はイメージ)=ゲッティ 拡大
眼鏡(写真はイメージ)=ゲッティ

 パソコンやスマートフォンなどのデジタル端末の液晶画面から出る「ブルーライト」をカットする眼鏡について、日本眼科学会や日本眼科医会などの6団体は「子どもに使用を推奨する根拠はなく、むしろ発育に悪影響を与えかねない」などと慎重な対応を求める意見書をまとめた。

 ブルーライトはデジタル端末の液晶画面から発されるだけでなく、太陽光にも含まれる。波長の短い可視光線で、大手眼鏡専門店は、子ども用のブルーライトカット眼鏡を発売している。意見書は「夜遅くまでデジタル端末の光を浴びると、睡眠障害を起こす恐れが指摘されている」と指摘。「夕方以降にブルーライトをカットすることには、一定の効果が見込まれる可能性がある」とした。

 その一方、「液晶画面のブルーライトは曇り空や窓越しの自然光よりも少なく、網膜に障害を生じることはないレベルで、いたずらに恐れる必要はない」「子どもにとって、十分な太陽光を浴びない場合、近視進行のリスクが高まる。ブルーライトカット眼鏡の使用は、ブルーライトを浴びるよりも有害である可能性が否定できない」――などとする米眼科アカデミーなど国内外6本の研究成果を紹介。「子どもに使用を推奨する根拠はない」と結論付けた。

 コロナ禍でオンライン授業の機会が増える中、文部科学省はタブレットなどの端末を1人1台配布し、学習に活用する「GIGAスクール構想」を進めており、子どもがデジタル端末を使用する機会は増える。日本眼科医会は子どもの目を守るために、画面から30センチ以上目を離すことや、30分に1回は20秒以上遠くを見て目を休ませることなどを呼びかけている。【谷本仁美】

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