北朝鮮、韓国を「狂犬」と批判も 南北首脳会談3年、冷え込む関係

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平壌に到着し、沿道で出迎える人たちに手を振る韓国の文在寅大統領(左)。右は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=2018年9月18日、平壌写真共同取材団撮影
平壌に到着し、沿道で出迎える人たちに手を振る韓国の文在寅大統領(左)。右は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=2018年9月18日、平壌写真共同取材団撮影

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が2018年4月、朝鮮戦争の終戦宣言の実現などを盛り込んだ「板門店宣言」に署名した南北首脳会談から、27日で3年を迎えた。今年1月のバイデン米政権発足で米朝交渉は振り出しに戻り、米国をテコにしてきた南北関係は冷え込んだままだ。残り任期が1年の文政権は、宣言を政権のレガシー(遺産)として定着させることもできず、南北対話再開の展望も開けていない。【ソウル渋江千春】

記念行事も公式報道もなく

 「板門店宣言は誰も壊すことのできない一里塚。この宣言を土台に不可逆的で恒久的な平和に進むべきで、再び対話を始めなければいけない」。文氏は27日に開いた閣議で、今後も変わらず南北対話の再開を目指す意向を表明した。

 韓国政府はこれまで4月27日に記念行事を開いてきたが、今年は開かれなかった。統一省は「新型コロナウイルスで大規模な対面行事の開催が難しい」と説明するが、聯合ニュースは「南北関係の冷え込みと無関係ではない」と報じた。

 北朝鮮は板門店宣言3年に関する公式報道は一切なく、非公式の宣伝メディア「メアリ」が最近の韓国の自主国防強化の動きを「狂犬」と呼んで批判した。

 南北関係はこの1年間、低調だった。…

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