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通学や仕事をしながら家族の介護をする子ども「ヤングケアラー」。将来が左右される深刻なケースも。

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ヤングケアラー~幼き介護

新たな一歩踏み出した18歳 きょうだいの世話に心擦り減らした日々

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妹の習い事の送迎でよく通ったという公園を歩く絵里さん=東京都内で2021年3月17日午後0時21分、山田奈緒撮影
妹の習い事の送迎でよく通ったという公園を歩く絵里さん=東京都内で2021年3月17日午後0時21分、山田奈緒撮影

 きょうだいの世話を担いながら、東京都内の進学校に通っていた。家庭生活と学業の両立に心を擦り減らし、「つらいのは、私が不器用だからなのかもしれない」と思い詰めた日々。18歳の絵里さん(仮名)は今春、高校を卒業した。大学受験は見送らざるを得なかったが、投げやりになってはいない。自分なりの新たな一歩を踏み出した。【山田奈緒/デジタル報道センター】

保育園の送迎、料理や洗濯

 在宅で出版関連の仕事をする母のもとで育った。保育園から高校生までのきょうだいが3人いる。母のパートナーは仕事や家事をほとんどせず、母も夜遅くまで仕事をしているため、家事は絵里さんが一手に引き受けた。中学生のころに母がパートナーと離婚。幼く、育ち盛りのきょうだいの世話はどんどん忙しくなり、高校生になると家での自分の時間はほとんど持てなくなった。

 下校途中にスーパーマーケットに寄り、夕食の準備を終えると、保育園にきょうだいを迎えにいった。夕食を食べたら、後片付けや掃除。「自分を入れて子どもは4人。体操服や給食着、とにかく洗濯物が毎日たくさん。いろいろやったら、もう寝る時間。お母さんがいない時もあったし、下の子たちが全然寝なくて、本当に困りました」。日々の買い出しは節約を考え、献立はスマートフォンの…

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