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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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今さら聞けない原発処理水のトリチウムって?環境や人体の影響は

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多核種除去設備「ALPS(アルプス)」で処理された水。放射線量は1時間当たり0.26マイクロシーベルトだった(マイクロはミリの1000分の1)=福島県大熊町で2020年9月、小川昌宏撮影
多核種除去設備「ALPS(アルプス)」で処理された水。放射線量は1時間当たり0.26マイクロシーベルトだった(マイクロはミリの1000分の1)=福島県大熊町で2020年9月、小川昌宏撮影

 東京電力福島第1原発内のタンクには、汚染処理水がたまり続けています。政府は4月、この水に含まれる放射性物質の濃度を下げる処理をしたうえで、約2年後に海に流す方針を決めました。処理水には、技術的に取り除くのが難しい放射性物質トリチウムが混じっており、環境や人体への影響を気にする人も少なくありません。トリチウムの影響は、どの程度あるのでしょうか。【回答・岡田英/科学環境部】

汚染水には64種類の放射性物質

 なるほドリ 原発の処理水を海に流すニュースは、大きく報じられたね。

 記者 福島第1原発では、10年前に事故を起こした直後から、処理水の処分は大きな懸案(けんあん)でした。

 原子炉がある建物内には、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)が残っています。今も熱を持っているので水で冷やし続けなければなりませんが、核燃料に触れた水は高濃度の放射性物質を含んでいます。

 一方、建物の壁の割れ目などからは毎日、地下水や雨水が入り込んでいます。それが核燃料を冷やした水と混じると、64種類の放射性物質を含む高濃度の「汚染水」になります。

 Q どうやってきれいにするんだっけ?

 A 敷地内には、多核種除去設備(たかくしゅじょきょせつび)「ALPS(アルプス)」と呼ばれる装置があります。装置の…

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