ノーマスクピクニックが「中止」発表されても安心できない理由

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ノーマスクピクニックデーの開催を知らせるウェブページ
ノーマスクピクニックデーの開催を知らせるウェブページ

 大型連休中の5月1、2日にマスクを着けずに屋外でピクニックを楽しむ「全国同時ノーマスクピクニックデー」が4月19日に全国各地で呼びかけられ、批判が殺到した。主催団体は翌20日には「中止」を発表したが、そもそも全国にネットワークを持つとされるこの団体は活動実績などを公表していない匿名アカウントだ。「中止」発表は信用できるのか。気になるSNS上の投稿を拾い、過去に匿名の投稿で傷つけられた被害当事者に受け止めを聞いた。【油井雅和、生野由佳/デジタル報道センター】

 簡単に経緯を振り返りたい。「2021年は、2019年の笑顔を取り戻そう」と題したノーマスクピクニックの開催告知は4月13日にはサイト上に出現していた。指定された場所は最終的には、東京(3カ所)▽秋田▽茨城▽神奈川▽埼玉▽千葉▽大阪▽京都▽兵庫▽広島▽香川▽福岡(2カ所)▽鹿児島▽沖縄――の17カ所。参加は無料で、各会場に代表者のツイッターアカウントが連絡先として公開された。

 「#全国同時ノーマスクピクニックデー」のハッシュタグ(検索目印)も立てられ、批判も殺到した。すると、19日夜になって開催場所が削除され、20日には「全面中止」すると告知された。

 サイト上には<予期せぬ形での拡散・報道により、個人的な誹謗(ひぼう)中傷なども多く見られたため、参加者の身の安全を考慮した結果、今回の企画においては全面中止とさせていただきます>と説明された。

閉鎖された連絡先アカウントも

 一体誰が企画したのか。…

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