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五輪記者内幕リポート

世論逆なでのバッハ会長発言 「おかしいやろ」思わず叫んだ

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トーマス・バッハ会長=IOC提供
トーマス・バッハ会長=IOC提供

 日本で3回目となる緊急事態宣言にも「東京オリンピックとは関係ない」。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の発言には耳を疑う。テレワークで独り言が増えたためか、思わずパソコンの画面に向かって私は叫んでいた。「そんなの、おかしいやろ」

 4月21日のIOC理事会後、オンライン記者会見でバッハ氏は、新型コロナウイルス感染再拡大による緊急事態宣言は「ゴールデンウイークに向けての限定的、予防的な対策」であると強調し、今夏の開催に影響はないとの考えを示した。

 日本の感染状況について、日本医師会の中川俊男会長は「これまでで最大の危機」との見解を示す。命や暮らしが脅かされ、日常のささやかな楽しみが制限されながら、五輪だけが特別であっていいはずはない。大会関係者は「バッハ氏は日本人の感情が分かっていない」と頭を抱えたが、IOCだけではない。政府も組織委も東京都も同じ。東京五輪について「開催する」の一点張りだ。

 バッハ氏は会見でいつも「東京は最も準備された五輪の開催都市」とお決まりのセリフを口にする。だが、コロナ対策について言えば日本は決してバッハ氏の言うような「優等生」ではない。感染者数や死者数こそ欧米諸国と比べれば少ないが、検査体制の不十分さが指摘され続け、ワクチン接種も進んでいない。

 この1年あまり、国民は我慢を重ねてきた。五輪延期が決定した昨年3月、東京都の小池百合子知事の掲げる「感染爆発…

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