折れ曲がった犠牲者のICカード 手にした駅員は教官になった

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JR西日本で運転士の教官を務める大河原敬貴さん=大阪府吹田市で2021年3月24日、菱田諭士撮影
JR西日本で運転士の教官を務める大河原敬貴さん=大阪府吹田市で2021年3月24日、菱田諭士撮影

 受け取った遺品のICカード乗車券は折れ曲がっていた。2005年4月のJR福知山線脱線事故。当時、JR西日本の駅員だった大河原敬貴(ひろき)さん(39)にとって鉄道マン人生の転機となった出来事だ。その後、運転士を経て、後輩の運転士を養成する教官に。事故後に入社した社員が半数を占める会社で、「事故を知らない」世代と向き合っている。

「理解してもらうのは簡単ではない」

 「命を運んでいることをまず、考えなければならない。社員には鉄道員として、その職責を担う覚悟を持ってほしいと考えている」。3月、大阪府吹田市のJR西社員研修センター。…

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