五輪パラ入場制限、6月先送りで合意　橋本氏「無観客を覚悟」

　東京オリンピック・パラリンピックの国内観客の入場制限について、政府、大会組織委員会、東京都は28日、国際オリンピック委員会（IOC）、国際パラリンピック委員会（IPC）との5者協議で、6月に結論を先送りすることで合意した。組織委の橋本聖子会長は記者会見で「ギリギリの判断として無観客という覚悟を持っている。現段階でフルスタジアム（満席）は非常に厳しいことは理解している」と述べた。

　3月に受け入れ断念を決めた海外観客に続き、国内観客の上限数も4月中に判断するとしていたが、変異株による感染急拡大で東京都など4都府県に緊急事態宣言が発令されており、結論を出すのは難しいと判断した。5者協議後、丸川珠代五輪担当相は報道陣に「実務的に判断が可能な時期まで先送りしたいということで一致した。（無観客の選択肢は）触れなかった」と述べた。これまで通り、国内のスポーツイベントにおける観客数の上…