「まちの相談役」社会教育士 新資格を取った25歳NPO職員の願い

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北海道内各地でボランティア活動の調整役を務める水谷あゆみさん(右)=北海道湧別町で、本人提供
北海道内各地でボランティア活動の調整役を務める水谷あゆみさん(右)=北海道湧別町で、本人提供

 「社会教育士」という新しい国の資格が、2020年度にできた。「教育」と付くので学校の先生を連想しがちだが、社会教育士が働くのは地域。住民とともに、学ぶ機会を作ったり課題解決を考えたりする「地域のコーディネーター」が役割だ。「やっと(自分が担ってきたことに)名前が付いた」。北海道の各地を飛び回り、人と人をつなぐ活動に奔走する女性は、国の後押しを歓迎する。【北海道報道部/高橋由衣】

「同じ土俵で話したい」

 雪解け前の今年3月。日本海に近い北海道石狩市浜益(はまます)地区の果樹園で、大学生ら6人がリンゴ、サクランボ、梨などの剪定(せんてい)作業に汗を流していた。札幌近郊のこの地区でも高齢化が問題になっており、収穫期は特に人手不足が深刻だ。園主の男性は、種類ごとに異なる切り方を教えながら「興味があれば、いつでも手伝いに来て」と歓迎した。

 6人は、道内179市町村をつないでまちづくりに携わる地域以外の人(関係人口)を増やそうと、札幌市のNPO法人「ezorock(エゾロック)」が取り組んでいる「179リレーションズ」のプロジェクトで参加した。総務省が過疎地移住の促進策として旗を振る「地域おこし協力隊」のお試し版、という位置付けだ。

 2泊3日で漁を手伝ったり、市職員からまちづくりの仕事を聞いたりして、地域のファンになってもらう。参加者からは「浜益の人たちの温かさが印象に残った」といった感想が聞かれ、市は今後の交流も期待する。

 この…

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