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バイデン政権2021

第46代米大統領となったバイデン氏。分断された国内や不安定化する国際情勢にどう対応するのでしょうか。

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対中強硬と多国間協調 バイデン政権の本気度は 就任100日

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大統領就任100日の記念集会で演説するバイデン米大統領=米南部ジョージア州ダルースで2021年4月29日、AP
大統領就任100日の記念集会で演説するバイデン米大統領=米南部ジョージア州ダルースで2021年4月29日、AP

 バイデン米大統領は29日、就任から100日目を迎えた。外交・安全保障政策では、中国を念頭にインド太平洋地域を最も重視する方針を明確に打ち出した。米国第一主義を進めた前政権からの方針転換を図り、国際協調路線への回帰も鮮明にしている。一方で「助走期間」が終わり、今後の課題も見え隠れしている。【ワシントン鈴木一生】

「米国一国では対抗できず」連携強化

 「中国や他国と競争して21世紀を勝ち抜く」。バイデン大統領は28日、就任後初の議会演説で、中国や習近平国家主席を頻繁に登場させて対抗意識をむき出しにした。

 バイデン氏は、3月に公表した国家安全保障戦略(NSS)の指針で、中国を「唯一の競争相手」と位置づけた。トランプ前政権は2017年のNSSで中国とロシアを併記して競争相手と捉えていただけに、より中国に傾注した形だ。

 実際にバイデン氏は3月中旬、就任後初めて主催する多国間の首脳会合として、米国、日本、オーストラリア、インド4カ国でのサミットを選択。「クアッド」と呼ばれる枠組みで、前政権で外相会合にとどまっていたものを首脳レベルに格上げしている。米政府高官は「いかに米国がインド太平洋地域を重視しているか内外に示す意味がある」と打ち明ける。

 その後も、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官が日本と韓国を訪れ、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を続けて開催。4月16日にはワシントンで日米首脳会談を実施し、日米同盟をインド太平洋地域の戦略の中核に据える方針を鮮明にした。先の米政府高官は「強固な日米関係なくして、米国のアジアでの成功はあり得ない」と話す。

 米国の動きの背景には、…

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【バイデン政権2021】

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