後絶たないシカと列車の衝突 導入後ゼロになったJR社員の回避策

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JR身延線の線路沿いに設置された忌避音装置(手前のスピーカー状のもの)=山梨県身延町で2021年3月4日午前11時44分、深野麟之介撮影
JR身延線の線路沿いに設置された忌避音装置(手前のスピーカー状のもの)=山梨県身延町で2021年3月4日午前11時44分、深野麟之介撮影

 鉄道と野生動物の衝突による輸送障害の発生が全国的に後を絶たない。静岡県東部から山梨県にかけての山間部を走るJR身延線は近年、シカの生息域の拡大や個体数の増加に伴う列車との衝突に頭を抱えている。シカの命を守りながら、安全な運行ができないか――。JR東海の現場の社員が発案し、シカと列車の衝突を減らすことを目指す新たな取り組みとは。【深野麟之介】

「キィキィ」列車通過前に忌避音

 JR身延駅(山梨県身延町)から南に2キロほど進んだ線路沿い。列車が通過する1分ほど前になると、線路周辺に「キィキィ」という甲高い音が鳴り始めた。列車が通り過ぎると同時に音はやむ。公益財団法人・鉄道総合技術研究所が開発した…

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