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クラシック歌曲にみる「古風な」女と男 現代の声楽家の思いは?

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黒田博さん(左)と福原寿美枝さん=濱弘明撮影
黒田博さん(左)と福原寿美枝さん=濱弘明撮影

 「なんだ、この良妻賢母は?」こちらが少し及び腰になるほどに、昭和の男性たちに喜ばれそうな女性像を高らかに歌い上げるのが、ロマン派の作曲家ロベルト・シューマン(1810~56年)による連作歌曲「女の愛と生涯」である。社会的意味での性差を取り払うジェンダーレスの考えが定着してきた21世紀にあって、クラシック音楽の歌詞が抱える価値観の「古さ」を、演奏家はどう捉えているのか。5月1、2日にびわ湖ホール(大津市)で開かれる「近江の春びわ湖クラシック音楽祭」(有料配信あり)でこの曲を歌うメゾソプラノ福原寿美枝さんと、いわゆる「男臭さ」の漂う「悪役」ばかりでプログラムを組んだバリトン黒田博さんに、現代を生きるアーティストとして、クラシック音楽の「女」と「男」について聞いた。【濱弘明】

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