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常夏通信

毎年8月、新聞やメディアは戦争関係の報道が盛んになる。それゆえ、こうした夏の報道は「8月ジャーナリズム」とも呼ばれる。肯定的に言われるよりも、揶揄(やゆ)されることが多い気がする。それでも私は10年以上、一年中その「8月ジャーナリズム」をやっている。人呼んで「常夏記者」。本連載では戦争にかかわる記事、「常夏通信」を書いていきたいと思う。

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その92 戦没者遺骨の戦後史(38)海に眠る戦艦「武蔵」の1000人

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トラック島の停泊地に浮かぶ戦艦「武蔵」(右)と「大和」=1943年5月撮影
トラック島の停泊地に浮かぶ戦艦「武蔵」(右)と「大和」=1943年5月撮影

 「これは測距儀。ということは艦橋だね。機銃座だ。ひっくりかえっているようだな。これはスクリュー。さすがにでかいな……。艦首だ。『菊のご紋』がはっきり残っている……」。2015年3月、大日本帝国海軍の旗艦を務めた戦艦「武蔵」が、フィリピン・シブヤン海の深海およそ1000メートルで発見された。アメリカの資産家が派遣した潜水艇が、海底に眠るその巨大な姿をとられ、動画を配信した。

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