奈良博・聖徳太子/京博・鑑真 日本仏教の巨人に迫る展示

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 日本仏教の礎を築いた巨人に迫る特別展が、奈良・京都の両国立博物館で開幕した。摂政として仏教を軸に国の文化基盤を整え7世紀初頭に法隆寺(奈良県斑鳩町)を創建したとされる聖徳太子、奈良時代に唐から来日し唐招提寺(奈良市)を開いた鑑真和上をテーマに、その信仰や後世への影響などをたどる内容だ。

 奈良国立博物館(奈良市)の「聖徳太子と法隆寺」は没後1400年の遠忌を記念。太子ゆかりと伝わる仏像や仏具類などが並び、飛鳥時代を代表する仏像の一つ「薬師如来坐像(ざぞう)」(国宝)を中心に同寺の金堂そのものを再現した展示空間は圧巻だ。

 太子の姿を表した像や絵画も多い。平安時代には太子は観音菩薩(ぼさつ)の生まれ変わりとして信仰の対象となった。ちょうど900年前の500年遠忌に合わせ造られた「聖徳太子および侍者像」(国宝)は聖霊院の本尊=写真は聖徳太子像。普段は秘仏で、太子の命日法要などの開帳の際も堂内奥深くの厨子(ずし)内に安置されるため間近に目にする機会は貴重だ。寺外では27年ぶりの公開となる。太子像は厳しい表情だが、口をわ…

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