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強まる差別

米国で急増するアジア系住民へのヘイトクライム。偏見や差別の歴史の背景にあるものとは。

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強まる差別

米国アジア系住民の今 無知、嫌悪と結びつき 母は「敵国人」、NY日系人会副会長

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多様なアジア系市民が参加している抗議デモ=米ニューヨークで、隅俊之撮影
多様なアジア系市民が参加している抗議デモ=米ニューヨークで、隅俊之撮影

 米国でアジア系に対し繰り返される暴力事件。その差別や偏見の歴史は長いが、白人ら米国社会の主流派は苦難の移民史をほとんど知らない。ニューヨーク日系人会副会長のスキ・テラダ・ポーツさん(86)は「歴史教育の見直しに正面から取り組んでこなかったという意味で、米社会全体が怠けてきたのではないか」と懸念を示し、差別とは何かを知った幼い頃の経験を語り始めた。

 旧日本軍がハワイの真珠湾に攻撃を仕掛け、米国が対日開戦に踏み切ってからのことだ。ニューヨーク市マンハッタンにあるアパート。ポーツさんは、仕事に出かけた「父親」に母親がいつも奇妙な電話をしていたのを覚えている。

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