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被爆2世が追った家族の真実/下 核兵器廃絶へ伝える責任

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手当てを受ける被害者=広島市の広島赤十字病院で、1945年9月9日ごろ撮影
手当てを受ける被害者=広島市の広島赤十字病院で、1945年9月9日ごろ撮影

 広島に原爆が投下された直後、広島赤十字病院で重傷を負いながら負傷者治療を指揮していた竹内釼(けん)さん。家族に語らなかった原爆の実態を記録した雑誌を見つけた孫の竹内道さんは、サーロー節子さん(89)の言葉を励みに、その記録を映画にした。

 <病院の構内は廊下も庭の隅までも無数の患者で充満した><コンクリート室内の鉛箱の中に格納されてゐたレントゲン用写真乾板も悉(ことごと)く感光したほど><原子爆弾症、第一期の死因の特異なるものは、造血臓器の障害……>

 祖父が1946年8月に地元の雑誌に寄稿した「廃墟(はいきょ)に立てば去り難し」には、病院内の状況や原爆の特徴、放射線の身体への影響を克明に記載していた。そして文末には「夏草や廃墟に立てば去り難し」の句がしたためられていた。

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