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大崎事件と私~アヤ子と祐美の40年 /京都

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大崎事件と私~アヤ子と祐美の40年(鴨志田祐美著、LABO)=2021年4月30日午前10時48分、添島香苗撮影
大崎事件と私~アヤ子と祐美の40年(鴨志田祐美著、LABO)=2021年4月30日午前10時48分、添島香苗撮影

 (鴨志田祐美著 LABO、2970円)

 約1年前、滋賀県の大津地裁で、一人の女性に再審無罪が言い渡された。東近江市の湖東記念病院で入院患者の人工呼吸器を外して殺害したとして、殺人罪で服役した西山美香さん。記者1年目だった私は、大津地裁前の歓喜の場面などを取材した。声を震わせながら喜びを語った彼女のことが忘れられない。

 この場には、「大崎事件」の再審弁護団事務局長、鴨志田祐美弁護士が駆け付けていた。鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかり、原口アヤ子さん(93)が殺人と死体遺棄の罪で服役した。西山さんの判決の前日に、第4次再審請求を鹿児島地裁に申し立てたばかりだった。鴨志田さんが、大崎事件の闘いの歴史をつづりながら、再審制度の課題をあぶり出したのが本書だ。

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