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時代の風

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米中対立時代の国際関係 非同盟国の影響大きく=ビル・エモット 英誌「エコノミスト」元編集長

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=渡部直樹撮影
=渡部直樹撮影

 冷戦が続いた約40年間、世界の国々の立ち位置ははっきりしていた。米国の同盟国である「西側諸国」か、当時のソ連と同盟を結ぶ「共産主義諸国」か、もしくは非同盟のグループに属していた。米国と中国が競う今、陣営同士が対立する構図が再び生じているが、冷戦時代とは著しく異なる点がある。

 米中両国は共に数十年のうちに軍事力と経済力で実質的に肩を並べることが分かっているようだ。米国が軍事技術で優位に立ち続けそうだが、冷戦時代のように互いに核兵器を使えないことから、米国の優位性は現実的といえないだろう。

 米中両国が主導し支配する現状で、他の国々がなすべきなのは、自国の利益と繁栄を維持するために最善を尽くすことである。そして、全ての国は単純な選択を迫られているのだ。米中のどちらに付くのか。または冷戦時のインドのように非同盟国でありながら、双方と有益な関係を維持しようとするのか。

 新たな対立構造の時代がどう展開していくのかは、…

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