注目の「STEAM教育」、実は基礎学力が重要?第一人者に聞く

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中島さち子さん
中島さち子さん

 タグラグビー×数学、農業×ロボット工学――。一見結びつかないような分野を掛け合わせた教育方法が注目されている。「STEAM教育」と呼ばれ、アメリカが先進国だ。「スティーム」と読む。日本の第一人者、中島さち子さんは2025年の大阪・関西万博でテーマ事業プロデューサーを務めるほか、国際数学五輪金メダリスト、ジャズピアニスト、数学者、社長……と多方面で才能を発揮している。STEAM教育のキーワードは「ワクワク」。その狙いは。基礎学力がなくても大丈夫なのか。中島さんに疑問をぶつけました。【三木陽介】

 ――子どもは概して勉強が嫌いだと思うのですが、ワクワクするような勉強は可能なのですか?

 ◆人に「やれ」と言われた勉強だからだと思います。これは子どもに限ったことではありません。大人も一緒ですよね。逆に自分がやりたい!と思ってすることは自己責任になるのでやる気も違います。勉強にしても、「あなたはどう思う?」と意見を求められたり、自分のアイデアが認められたりするようなものだと意欲も出てくると思います。

 ――中島さんは子ども時代、勉強は好きでしたか?

 ◆試験や受験のための勉強はつまらないと思っていました。これは母の影響だと思います。勉強することは本来、奥深くて面白いものだと教えてくれたのは母でした。例えば、ニュースや小説について、よく「私はこれはこう感じる」「違うと思う」と自分の考えを私に話してくれました。そうした中で、自分で学んで考え、自分の価値観でモノを言う大切さや物事を自由にみる楽しさが自然と身についたんだと思います。

 ――どんなふうに勉強していた…

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