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高齢者施設のワクチン接種 急ぐ現場が抱えるもどかしさ

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医師から新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける高齢者=「博水の郷」提供
医師から新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける高齢者=「博水の郷」提供

 高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が、5月中旬から本格化する。実際の接種は、どのような手順で行われているのか。入所者や職員が1回目の接種を済ませた東京都世田谷区の特別養護老人ホームが取材に応じた。【神足俊輔】

「痛い」「あら、もう終わったの」 反応はまちまち

 車椅子の高齢者がずらりと同じ向きで並んだ。4月17日の昼過ぎ、特別養護老人ホーム「博水の郷」(同区鎌田3)の3階の食堂で、ファイザー社製のワクチン接種が始まった。施設の嘱託医が注射を手に入所者のところに歩み寄る。「大丈夫だよ」と声をかけ、針を垂直に左腕に刺した。

 反応はまちまちだ。「痛い」と声をあげた人もいたが、「あら、もう終わったの」と平然としていた高齢者もいた。

 4階建ての施設には60~100歳代の入所者約90人が過ごす。17日に接種したのは入所者48人と施設の職員47人。重い副反応にあたるアナフィラキシーの症状が出た人もいなかった。「初めてのことなので、ずっと緊張しながら準備を進めてきた」。池内祥子看護課長はほっと胸をなで下ろした。

世田谷区「要介護度が高く、入所者が多い施設から始めた」

 4月12日に始まった高齢者向けのワクチンの先行接種。世田谷区は都内で最初にワクチンが供給された自治体の一つだ。しかし、区に供給されたのはわずか975人分。区では、…

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