菅首相「国民投票法改正案、成立目指す」 ビデオメッセージ

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第23回公開憲法フォーラム会場で放映される菅義偉首相のビデオメッセージ=東京都千代田区で2021年5月3日 拡大
第23回公開憲法フォーラム会場で放映される菅義偉首相のビデオメッセージ=東京都千代田区で2021年5月3日

 菅義偉首相(自民党総裁)は憲法記念日の3日、憲法改正推進派の民間団体が東京都内で開いた集会「公開憲法フォーラム」にビデオメッセージを寄せ、「憲法制定から70年余りが経過し、時代にそぐわない部分、不足している部分は改正していくべきだ」と改憲に意欲を示した。今国会で審議中の国民投票法改正案について「憲法改正議論の最初の一歩として成立を目指さなければならない」と強調し、今国会中の成立を求めた。

 首相は新型コロナウイルスの感染拡大で3回目の緊急事態宣言を発令したことを「大変申し訳なく思っている」と謝罪した。一方で「緊急事態への備えに関心が高まっている。緊急時の国家、国民の役割を憲法にどう位置づけるかは重く大切な課題だ」と強調。「自衛隊は大規模災害、新型コロナなどにも懸命に対応しており、国民の多くから感謝され、支持されている。それにもかかわらず、自衛隊を違憲とする声がある」と指摘した。

 そのうえで、自衛隊明記や緊急事態条項の創設などを含めた自民党の4項目の改憲条文案について「国会での議論はなかなか進んでいない」と語った。

第23回公開憲法フォーラム会場で放映される菅義偉首相のビデオメッセージ=東京都千代田区で2021年5月3日、小出洋平撮影 拡大
第23回公開憲法フォーラム会場で放映される菅義偉首相のビデオメッセージ=東京都千代田区で2021年5月3日、小出洋平撮影

 国民投票法改正案については自民党と立憲民主党が今国会中に「何らかの結論を得る」と合意したことを挙げ、成立を急ぐ考えを表明。改憲について「これまでもたくさんの先達が挑戦し、到達できなかった道だ。大きく社会が変化する今だからこそしっかり挑戦していきたい」と述べた。

 ただ、首相は4月の米誌インタビューで改憲について「現状では非常に難しい」と述べるにとどめている。2020年5月の前回集会では、安倍晋三首相(当時)がビデオメッセージで「憲法にしっかりと私たちの『自衛隊』を明記しようではないか」と訴えるなど、改憲への強い決意を表明した。【遠藤修平】

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