海外での価格は4分の1 「ブランド農産物」持ち出し禁止の背景

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シャインマスカット=農業・食品産業技術総合研究機構提供
シャインマスカット=農業・食品産業技術総合研究機構提供

 福岡県のイチゴ「あまおう」に高級ブドウ「シャインマスカット」、焼き芋で人気のサツマイモ「べにはるか」――。そんなブランド農産物の種や苗木の海外持ち出しが、4月から禁止された。その背景にある事情とは。

 海外への持ち出し禁止は、4月1日に改正種苗法が施行されたのに伴う措置だ。農林水産省が、果物や米など1975品種を指定した。

 ブランド品種の開発には、10年単位の年月がかかるケースが多い。そのため、政府は種苗法で新品種の開発者に「育成者権」という知的財産権を与え、品種登録して一定期間、権利を保護している。

 しかし、法改正前、ブランド品種の種や苗木を海外に持ち出す行為は違法ではなかった。持ち出された苗木などをもとに農産物が生産され、実害も出ている。

 2006年に品種登録されたシャインマスカットは中国で大々的に栽培されており、「陽光バラ」「香印翡翠」などの名前で販売されている。輸出もされており、香港市場では日本産の4分の1程度の価格で販売。日本産は苦戦を強いられているという。農水省が20年に確認したところ、他にも中国と韓国で…

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