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新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

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コロナ下を生きる子どもたちの声 「がまん」の中でもひたむき

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それぞれの思いをスケッチブックに書いた子どもたち
それぞれの思いをスケッチブックに書いた子どもたち

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、昨年に続き国内に緊急事態宣言が出される中で迎えた「こどもの日」。学校内外で活動の制限が続く中、子どもたちは何を思っているのか。一人一人の「子どもの声」に耳を傾けると、親や先生、不自由な生活を支えてくれている周囲の大人たちへの感謝--。新型コロナウイルス感染拡大の収束を願い、いつかマスクを外して修学旅行や海外の国に行ける日を夢見る。

 新型コロナ感染が国内で広がってから1年以上がたち、小中学生らは全国での一斉休校やオンライン授業、部活動や学校行事の中止などを経験してきた。しかし、首都圏で聞いた「子どもたちの声」は、制限の多い暮らしの中で前向きに生きようとする言葉であふれていた。

マスクを着けてサッカーの練習をする小学4年の粟野勝葵さん=東京都杉並区で2021年5月1日、長谷川直亮撮影
マスクを着けてサッカーの練習をする小学4年の粟野勝葵さん=東京都杉並区で2021年5月1日、長谷川直亮撮影

薬剤師のお父さん「かっこいいよ」

「お父さんかっこいいよ」と書いた小学4年の粟野勝葵さん=東京都杉並区で2021年5月1日、長谷川直亮撮影
「お父さんかっこいいよ」と書いた小学4年の粟野勝葵さん=東京都杉並区で2021年5月1日、長谷川直亮撮影

 「お父さんかっこいいよ」。東京都杉並区の小学4年、粟野(あわの)勝葵(かつき)さん(9)。お父さんは薬剤師として働いている。コロナ下で「病気の人たちにお薬を渡しているお父さんの姿がかっこいいと思った」。友達と一緒にサッカーをするのが大好きで「杉並フットボールクラブ」に入っている。緊急事態宣言で4月29日の大会が延期に。「せっかくみんなでいっぱい練習したのに残念。でも、がまんしなきゃね」【長谷川直亮】

公園で妹たちとバラを見る森下花音さん(右)=横浜市中区の山下公園で2021年5月1日、吉田航太撮影
公園で妹たちとバラを見る森下花音さん(右)=横浜市中区の山下公園で2021年5月1日、吉田航太撮影

「英語ディベートで世界大会に」

「英語ディベートで、世界大会に行きたい」と書いた横浜市中区の中学1年、森下花音さん=横浜市中区で2021年5月1日、吉田航太撮影
「英語ディベートで、世界大会に行きたい」と書いた横浜市中区の中学1年、森下花音さん=横浜市中区で2021年5月1日、吉田航太撮影

 「英語ディベートで世界大会に行きたい」。今春中学生になった森下花音(かのん)さん(12)。米テキサス州から家族で帰国し3年。現地の生活や学びが忘れられず、英語に力を入れる私立中学へ。「英語を頑張り海外旅行に行きたいし、ディベートの世界大会も対面で出場したい」。意気込んで始まった中学生活は慣れないことが多く、米国生活で助け合ってきた妹たちが心の支えだ。将来の目標は人が集う街を創る都市デザイナー。心置きなく多国籍の人が集まれる場を夢見ている。【吉田航太】

釣りを楽しむ西村凌雅さん=川崎市川崎区で2021年5月2日、竹内紀臣撮影
釣りを楽しむ西村凌雅さん=川崎市川崎区で2021年5月2日、竹内紀臣撮影

「マスクなしで修学旅行に」

海釣りを楽しむ岸壁で、思いを書いたスケッチブックを手にする小学6年の西村凌雅さん=川崎市川崎区で2021年5月2日、竹内紀臣撮影
海釣りを楽しむ岸壁で、思いを書いたスケッチブックを手にする小学6年の西村凌雅さん=川崎市川崎区で2021年5月2日、竹内紀臣撮影

 「5年生で行くはずだった泊まりでの林間学校もなくなった。今年はマスクなしで修学旅行に行きたい」。川崎市内の岸壁で両親と趣味の海釣りを楽しんでいた東京都杉並区の小学6年、西村凌雅(りょうが)さん(11)。学校の授業では必ずマスクを着け、所属するコンピュータークラブの活動時間も短縮。給食も黙って食べる生活が続く。「コロナが収まったら友達とキャンプに行ったり、沖縄で大好きな釣りをしたりしてみたい」と願う。【竹内紀臣】

自宅で保護猫の「すーさん」と触れ合う岩井凛佳さん=東京都渋谷区で2021年5月3日、吉田航太撮影
自宅で保護猫の「すーさん」と触れ合う岩井凛佳さん=東京都渋谷区で2021年5月3日、吉田航太撮影

「イギリスでハリポタの世界を」

自宅で「イギリスに行きたい」と書いたスケッチブックを手にする岩井凛佳さん=東京都渋谷区で2021年5月3日、吉田航太撮影
自宅で「イギリスに行きたい」と書いたスケッチブックを手にする岩井凛佳さん=東京都渋谷区で2021年5月3日、吉田航太撮影

 「イギリスに行きたい」と夢見る東京都渋谷区の小学6年、岩井凛佳(りんか)さん(11)。渡航制限が長期化する中、憧れる英国への思いは募るばかり。「中学生になる前はコロナが収まらず、難しそう。マスクを外してハリー・ポッターの世界を堪能したい」。昨年、夏休みが終わるまで続いた休校期間に保護猫2匹を迎え入れた。擦り寄られながら塗り絵をするのが「おうち時間」の定番に。昨年9月から学校の寮生活が再開されたが、今は猫と一緒に過ごせる休日が待ち遠しい。【吉田航太】

公園でたくさんの友達と水鉄砲で遊ぶ荒井友佑さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影
公園でたくさんの友達と水鉄砲で遊ぶ荒井友佑さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影

「ともだちみんなありがとう」

公園で「ともだちみんなありがとう」と書いたスケッチブックを掲げる小学2年の荒井友佑さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影
公園で「ともだちみんなありがとう」と書いたスケッチブックを掲げる小学2年の荒井友佑さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影

 東京都武蔵野市の自宅近くの公園で大勢の友達と遊んでいた小学2年の荒井友佑(ゆうすけ)さん(7)。昨年は簡素化された入学式を経て小学校に入学。しかし、長期にわたって休校したため、すぐには友達ができなかったという。「学校が始まって友達がたくさんできた。ゴールデンウイークは旅行できないけど、友達と公園で遊んだり、ゲームをしたりできるから楽しい。いつかは遊園地にも行きたい」。「ともだちみんなありがとう」と書いたスケッチブックを掲げた。【竹内紀臣】

「コロナ前の生活に戻りたい!!」と書いた埼玉県川口市の中学2年、吉岡廉さん=東京都足立区で2021年5月2日、西夏生撮影
「コロナ前の生活に戻りたい!!」と書いた埼玉県川口市の中学2年、吉岡廉さん=東京都足立区で2021年5月2日、西夏生撮影

「みんなと会話しながら給食を」

「コロナ前の生活に戻りたい!!」と書いた中学2年の吉岡廉さん=東京都足立区で2021年5月2日、西夏生撮影
「コロナ前の生活に戻りたい!!」と書いた中学2年の吉岡廉さん=東京都足立区で2021年5月2日、西夏生撮影

 「コロナ前の生活に戻りたい!!」と書いた埼玉県川口市の中学2年、吉岡廉(れん)さん(14)。サッカー部の部活動も大会は中止になった。現在は学年ごとに練習して大人数になるのを避ける工夫をしている。「中学校に入学してから全校生徒で行う体育祭や職業体験などの課外授業が全部つぶれた。マスクを外してみんなと会話しながら給食を食べたい」【西夏生】

友達とキャッチボールし、笑顔を見せる小学4年の菅悠太郎さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影
友達とキャッチボールし、笑顔を見せる小学4年の菅悠太郎さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影

「早く広島の試合を見に行きたい」

「広島カープのし合が見たい!」と書いた小学4年の菅悠太郎さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影
「広島カープのし合が見たい!」と書いた小学4年の菅悠太郎さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影

 「広島カープのし合が見たい!」と書いた東京都武蔵野市の小学4年、菅(かん)悠太郎さん(9)。今は週に1回、仲良しの友人とキャッチボールをするのが楽しみ。去年はコロナ禍でプロ野球の広島の開幕戦は見に行けなかったが、9月に行った東京・神宮球場での広島―ヤクルト戦では「ファウルボールを捕れてうれしかった」と笑顔を見せる。「一番好きな球団は広島、選手は鈴木誠也選手。今は早く広島の試合を見に行きたいです」【竹内紀臣】

自宅近くの公園でテントを張って家族でキャンプ気分を楽しむ小学4年の小松希蘭さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影
自宅近くの公園でテントを張って家族でキャンプ気分を楽しむ小学4年の小松希蘭さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影

「大きな声で歌いたいです」

「大きな声でうたいたい」と書いた小学4年の小松希蘭さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影
「大きな声でうたいたい」と書いた小学4年の小松希蘭さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影

 東京都大田区の自宅から近い公園でテントを張って家族でキャンプ気分を楽しんでいた小学4年の小松希蘭(きらら)さん(9)。ゴールデンウイークは旅行などには出かけず、自宅の車庫でバーベキュー、部屋の掃除などをした。学校では大好きな体育で走る時もマスクをしなければならないのがちょっと嫌。「音楽クラブでも小さい声で歌いなさいって言われているので、大きな声で歌いたいです」と笑顔で答えてくれた。【竹内紀臣】

図書館の前で弟を抱く小学5年生の河野柚希さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影
図書館の前で弟を抱く小学5年生の河野柚希さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影

「家族みんなで箱根旅行に」

「みんなで旅行にいきたい!!」と書いた小学5年の河野柚希さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影
「みんなで旅行にいきたい!!」と書いた小学5年の河野柚希さん=東京都武蔵野市で2021年5月1日、竹内紀臣撮影

 「みんなで旅行にいきたい!!」と書いた小学5年の河野柚希(ゆずき)さん(10)。小学校で大好きな家庭科クラブでは、感染対策で調理実習ができなくなり、「つまらない」。今は科学クラブに入っている。小説が好きで、毎週図書館で本を10冊借り、宿題の後に毎日読んでいる。自由帳にも自分で物語を書き、将来の夢は小説家。「広島のおじいちゃん、おばあちゃんには一昨年の夏から会えていないので、コロナが収まったら家族と一緒にみんなで箱根旅行に行きたいです」【竹内紀臣】

スケートボードの練習をする小学6年の平林琉唯さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影
スケートボードの練習をする小学6年の平林琉唯さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影

スケボー1日8時間 「楽しい」

「生でスケボーの大会を見たい!」と書いた小学6年の平林琉唯さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影
「生でスケボーの大会を見たい!」と書いた小学6年の平林琉唯さん=東京都大田区で2021年5月4日、竹内紀臣撮影

 「生でスケボーの大会を見たい!」と書いた東京都大田区の小学6年、平林琉唯(るい)さん(11)。昨年、コロナ禍で学校が長期休校した時、自宅にあったスケートボードを見つけて練習を始めた。今はインターネット動画で技などを勉強し、休日は1日約8時間練習する。夢はプロスケーター。「コロナ禍でもスケボーができるから楽しい」【竹内紀臣】

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