「マゲシカ」絶滅の危機 自衛隊基地計画に専門家が懸念

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マゲシカの群れ=立澤史郎・北海道大大学院助教提供
マゲシカの群れ=立澤史郎・北海道大大学院助教提供

 米空母艦載機部隊の陸上離着陸訓練(FCLP)を移転させるため、政府が自衛隊基地の建設計画を進める鹿児島県西之表市の無人島・馬毛島に生息する絶滅危惧種のマゲシカを巡り、専門家が「基地建設でますます生活環境が失われる」と警鐘を鳴らしている。政府は環境影響評価(アセスメント)でマゲシカの保全方法を検討する考えだが、計画中断を求める西之表市長の意向に反してアセスメントなどを進める政府の姿勢に、地元の基地反対派は反発を強めている。

 マゲシカはニホンジカの亜種とされ、環境省の「レッドリスト2020」には「馬毛島のニホンジカ」として「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されている。ニホンジカは雄が平原、雌と子供が森林に分かれて暮らす「セグリゲーション」が特徴だが今日、森林伐採が進む国内でそうした生態を観察できる地域は少なく、馬毛島は希少だ。

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