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羽ばたく日まで

子どもたちや家族に対する支援の必要性が高まる中、「オールグリーン」代表の寺田さんの歩みをたどり、不登校児・生徒が過去最多を記録した山形県内の現状と課題を探ります。

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大江町家族会の軌跡/4止 新たな支援の形に手応え 苦しみに寄り添って 地域、行政と役割分担を /山形

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山形県が2019年、全県対象で本格的な冊子として初めて作った「ひきこもり支援ガイドブック」
山形県が2019年、全県対象で本格的な冊子として初めて作った「ひきこもり支援ガイドブック」

 不登校・ひきこもり問題の深刻化を受け、県が実施した県内のひきこもりの実態調査では、2013年は少なくとも1607人が判明し、18年は1429人だった。

 支援のため、県は14年からNPOなどと協働して若者相談支援拠点を設け、現在は8カ所に拡充。19年には支援に関心のある人向けのガイドブックを作製した。また、03年度から本格的な支援に取り組む村山保健所は、精神科医による個別相談や、家族らが本人との関わり方を学ぶ教室、家族同士が情報を共有する交流会などを続ける。担当者は「家族で抱え込まず相談してほしい」と呼びかける一方、当事者が相談のハードルを高く考えたり、周囲がひきこもりを特別視したりする傾向を懸念する。

 不登校は文部科学省、就労や生活困窮に関連するひきこもりは厚生労働省と、対応が分かれるが、不登校がひきこもりのきっかけになることは少なくない。さらに、ひきこもりの長期化や高齢化で同居する高齢の親と50歳以上の子が孤立する「8050問題」など新たな課題も浮上する中、家族だけでなく、地域や行政との連携と継続的な支援は急務だ。

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