中国「包囲網」強化したG7 米と歩調合わせた欧州各国の本音は

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台湾を巡るG7と中国の関係
台湾を巡るG7と中国の関係

 ロンドンで開かれた主要7カ国(G7)外相会合は5日(日本時間6日未明)、台湾海峡の平和と安定の重要性などを強調した共同声明を採択して閉幕した。声明は台湾への圧力を強める中国をけん制する内容で、中国との対立を「民主主義」対「専制主義」と位置づけるバイデン米政権の思惑通り、対中包囲網が一歩狭まった形だ。一方、中国は共同声明を「主権への重大な干渉」だとし、反発している。

 声明は、台湾の問題について「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促す」とした。その上で「自由で開かれたインド太平洋」を維持することの重要性も確認したことを強調した。

 また、中国に対し、主要経済国としてルールに基づく国際秩序への建設的な参画を求めていくことで一致。新疆ウイグル自治区での人権侵害に懸念を示し、中国に対して「人権および基本的自由を尊重するよう求める」とした。

 声明で台湾海峡の問題が明記されたのは、バイデン政権にとっては大きな外交成果だ。4月の日米首脳会談で合意した「台湾海峡の平和と安定の重要性」を、ひとまず西側の主要民主主義国家間で共有できたからだ。

 香港で自由や民主主義が後退する中、バイデン政権にとって価値観を共有できる台湾の重みは増している。米国は台湾海峡で軍事的挑発を強める中国に神経をとがらせている。

 ロイター通信によると、…

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