「基地を笑え」って何だ? 「お笑い米軍基地」が人気のワケ

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2020年に上演された「お笑い米軍基地」のコントで、米軍輸送機オスプレイにふんするまーちゃん(FECオフィス提供)
2020年に上演された「お笑い米軍基地」のコントで、米軍輸送機オスプレイにふんするまーちゃん(FECオフィス提供)

 「お笑い米軍基地」。沖縄でそんな名前の舞台の上演が続けられ、ウチナーンチュ(沖縄の人たち)の絶大な支持を得ている。騒音、事件、事故……。多くの人たちを苦しめ続けている基地の問題。なのにその基地を「笑え」とはどういうことなのか。主宰する芸人の「まーちゃん」こと、小波津正光(こはつまさみつ)さん(46)に聞いた。【遠藤孝康/那覇支局】

 「お笑い米軍基地」にはテレビショッピングで米軍普天間飛行場の購入をお勧めする定番のコントがある。こんな感じだ。「今回紹介する商品はこちら。米軍の普天間飛行場です。生で米軍機が見られます。国からいろんなお金がもらえます。基地に反対する平和行進ができて、健康にもいいです。送料、消費税はいただきません。別途、国民が支払います」。15年前の2006年に初めて上演されたコントだが、今でも「鉄板ネタ」だ。

 ――なぜ米軍基地を題材にお笑いをやろうと思ったんですか?

 ◆高校を卒業して大学に通いながら芸人をしていたんですが、当時は基地をネタにするとかはなかったですね。基地の話をし始めたのは上京してから。お笑いライブに来る東京の若者たちは米軍基地のことを何も知らないということに気付いたんです。米軍基地が金網に囲まれていることも知らない。基地の中には自由に出入りすることができないということも知らない。こんなことは沖縄では常識中の常識なのに、それを知らないことが衝撃でした。沖縄で当たり前と思っていたことは、どうやら本土では当たり前じゃないぞと。

 それで沖縄と本土を比較するネタをやっていくと、いろいろと気付くんですよ。沖縄では米軍機が飛べば授業が止まり、テレビの音量を上げるのに、人の多い東京は騒がしいけれど空は静かだぞとか。…

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