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ナッジ理論は強制的措置の代わりになるか 失敗から得られた教訓

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北海道大大学院経済学研究院の橋本努教授=2021年4月28日午後3時19分、札幌市北区で真貝恒平撮影
北海道大大学院経済学研究院の橋本努教授=2021年4月28日午後3時19分、札幌市北区で真貝恒平撮影

 「ナッジ理論」という言葉をご存じだろうか。スーパーマーケットのレジ近くの床に「足跡」のような模様があると、客は意味を深く考えるでもなくその足跡の位置に立ち、自然とソーシャルディスタンスがとられる。こうした事例は行動経済学でナッジ理論に当てはまる。新型コロナウイルスの感染防止では「強制的措置」の代わりになり得るようだが、どう生かしたらいいのか。理論に詳しい北海道大大学院経済学研究院の橋本努教授(53)に聞いた。【聞き手・真貝恒平】

 ――まずはナッジ理論について教えてください。

 ◆ナッジ(nudge)は英語の直訳では「肘でつつく」「背中をそっと押す」という意味です。一般的には罰則を設け、道理を説いて合意を得れば人の行動を変えることができるでしょう。しかし、そのようなやり方が難しい、あるいは望ましくない場合もあります。そんな時、それとなくほのめかし、軽く誘導して一定の方向に導く手段がナッジ理論です。

 理論は比較的新しく、…

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