奄美の自然「守っていく責任が大きくなる」 遺産登録へ新たな覚悟

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奄美大島の山で野鳥を追う伊藤さん。「すぐ後ろの山でルリカケスが鳴いているほど人と自然が近い」と話す=2021年5月8日午後3時17分、神田和明撮影
奄美大島の山で野鳥を追う伊藤さん。「すぐ後ろの山でルリカケスが鳴いているほど人と自然が近い」と話す=2021年5月8日午後3時17分、神田和明撮影

 まさかの延期勧告から3年。日本政府が世界自然遺産に再推薦していた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄両県)が10日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際自然保護連合(IUCN)に「登録が妥当」と勧告され、地元は喜びに沸いた。

 「世界で奄美の自然の価値が本当に認められた」。鹿児島県・奄美大島で傷ついた野生動物の治療を続ける奄美市名瀬の獣医師、伊藤圭子さん(43)はうれしそうに話しながら新たな「覚悟」も口にした。「登録がゴールじゃない。守っていくこれからの責任が大きくなる」

 愛知県出身。幼い頃から動物に興味があり獣医師の道を選んだ。学生時代からマングースの研究で奄美に何度も足を運び、魅了された。「野鳥やカエルの鳴き声を聞きながら寝られる。都会では考えられない」。勤務医などを経て2013年、島に移り住んだ。20年には動物病院を開院、治療に追われる日々が続く。

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