いま、そこにあるわけ 日本のパソコン、なぜ「半角」「全角」?

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日本語のキーボードに特有の「半角/全角・漢字」キー=東京都千代田区で2021年4月3日撮影
日本語のキーボードに特有の「半角/全角・漢字」キー=東京都千代田区で2021年4月3日撮影

 毎日新聞のウェブサイトで連載している外国メディア特派員のコラム「私が思う日本」で、韓国の有力紙、朝鮮日報の東京支局長だった李河遠(イハウォン)さんが、日本のパソコンにある「半角」「全角」への疑問を取り上げた。韓国で買ったパソコンでは「全角」と「半角」の切り替えに手間がかかり、インターネット上の登録フォームなどの入力をあきらめていると告白。李さんの知人の米国人らも、名前は「全角」、IDやパスワードは「半角」入力を求められることに適応できていないという内容だった。自分も切り替えに煩わしさを感じていたが、いったいなぜ日本には「全角」と「半角」があるのか――。

 コンピューターの内部では「0」と「1」の数字による2進法が使われる。文字コードの国際標準化に携わった経験があり、その歴史に詳しい開志専門職大学の田代秀一教授(情報通信)によると、1960年代はコンピューターで扱える2進法の桁数が少なく、アルファベットと今でいう「半角」のカタカナを合わせた百数種類程度の文字しか扱えなかった。

 その後、ひらがなや漢字が表現できるようになった時に、それらの大きさに合わせた英数字や記号も作られた。それが「全角」と呼ばれるサイズだ。

 英数字や記号は既に「半角」があるのになぜ「全角」を作ったのか。…

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