EUの源流といま

根底にあった大戦への反発 東北大公共政策大学院・戸澤英典教授(国際政治史)

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
東北大公共政策大学院の戸澤英典教授(国際政治史)=本人提供
東北大公共政策大学院の戸澤英典教授(国際政治史)=本人提供

 現在の欧州連合(EU)を振り返るに当たり、歴史上には「欧州統合の父」と呼ばれる人物が複数いた。1951年に設立が決まった欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の基礎となったのは、フランス外相のロベール・シューマンの「シューマン宣言」で、この案を作成したのは経済企画庁長官のジャン・モネだった。他にも、旧西ドイツ初代首相でECSCに参加したアデナウアーなどが挙げられる。

 そういう中で、リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーは欧州統合の源流を作ったと評価できる。欧州では14世紀に近代国家が成立して以降、欧州統合思想が星の数ほど登場したが、カレルギーは外交の場で初めて欧州統合を提唱した。この意義は大きい。

この記事は有料記事です。

残り517文字(全文816文字)

あわせて読みたい

注目の特集